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看護現場に解決志向のキーパーソンを!
病棟看護師が活き活き働ける職場づくり改革

国家公務員共済組合連合会
横浜南共済病院 看護部

https://www.minamikyousai.jp/

神奈川県横浜市の急性期病院「横浜南共済病院」では、各病棟担当の看護師の中から1名ずつ選任されたスタッフ合計18人が解決志向アプローチのプログラムに参加されました。
副看護部長の丸山為美さん、病棟教育担当の久保恭兵さん、助産師の末永八千代さんに感想を伺いました。

副看護部長

丸山 為美さん

看護部として、このプログラムを導入したいきさつを教えてください。

当院の看護師は皆、「働きやすい職場にしたい」「スタッフ同士の連携をよくしたい」といった思いをもって業務に従事しているのですが、職場がその思いを活かしにくい環境になっているように感じていました。そうした問題を解決志向アプローチという方法で改革できることを知り、各病棟のキーパーソンに職場活性化に向けて取り組んでもらおうと考え、今回18名の看護師に参加してもらいました。

このプログラムに取り組むことで、参加者はどのように変わっていきましたか?

最初は「解決志向って何?」「仕事が増えるのではないか?」といった戸惑いの声も聞こえましたが、取り組んでいるうちにそれぞれ心の中に抱いていた「働きやすい職場」への思いが湧き出していきました。目指すゴール、すぐに取り組めるスモールステップを明確に設定し、具体的な行動を実践していくうちに、一人ひとりの中にある「職場をよりよくしていこう」という思いが具体化しやすくなったものと思います。

参加メンバー同士も、お互いの取り組みを応援し合っていましたね。

普段はかかわりの少ない職場の看護師同士がお互いの目標を聞き、励まし合っていくことで、立場は違っても共感できる部分、参考になる部分をたくさん発見できたように思います。また中堅の職員は「できてあたりまえ」という目で見られることが多いのですが、他の参加メンバーから小さな変化に対してたくさんの「OKメッセージ」をもらうことにより、自身も職場のスタッフの良いところを見て、承認しようという意識が強くなったように思います。

今後、解決志向アプローチをどのように活用していこうと思われますか?

今回は各病棟から1名ずつプログラムに参加してもらいましたが、次年度にも同様に各職場から1名ずつ参加してもらい、解決志向の意識をもつスタッフを増やしていきたいと思っています。同じ意識を持つ仲間が協力し合うことで、職場はよりよい環境になっていくものと期待しています。

病棟教育担当

久保 恭兵さん

看護師として9年目、病棟看護師の教育担当を任されている久保さんは、今回のプログラムを活用し、若手看護師の指導の変革に挑戦しました。その結果、若手看護師が主体的に考えて行動することが増え、チームワークも向上していきました。また久保さん自身、スタッフの良いところを見てかかわれるようになり、働きやすさを感じていきました。久保さんにプログラム実践後の感想を伺いました。

このプログラムを始める前、初回のプログラムを終えた後には、
それぞれどのような思いを持ちましたか?

「解決志向アプローチ」がどのようなものかよく分からなかったのですが、「病棟の雰囲気がよくなり、働きやすくなるのなら」という漠然とした期待を元に参加しました。初回を終えた時点では具体的なゴールを決められずにいましたが、とにかく今すぐできること(スモールステップ)をやってみることから始めました。私の場合、若手看護師への指導方法について悩んでいたので、解決志向アプローチを元にして、「どうしたらできるかな?」という相手の考えを引き出す伝え方をすることから始めていきました。

プログラムを進めるにつれ、どのようなことに気づいていかれましたか?

中間セミナーの中で、ある製造業の解決志向アプローチの活用例を聞き、職場は本当にささいなことで変わるのだな、と実感することができました。以前は、指導する際に強い口調で伝えることがあったのですが、この伝え方では相手が萎縮するだけかもしれないと気づくようになりました。そこで、相手が何を考えて行動をしたのかを聞くこと、できていることにはOKメッセージ伝えること、結果が良くなかった場合、どうしたら上手くいくかを考えてもらうことを心がけるようにしました。その結果、スタッフ同士の意見交換が増え、チームワークが向上していったように感じています。こうして、「お互いが声を掛け合いながら協力できる職場にする」というゴールも描けるようになりました。

プログラムが終了し、自分自身はどのように変化したと感じていますか?

まず、スタッフや職場の良いところに着目し、それを伝えるようになったことで、職場がよい雰囲気になり、とても仕事がしやすくなりました。上司からも「角がとれたね」とほめていただいています(笑)。人には様々な思いや考えがあり、それをまず認めることが大切だと気づくようになりました。これも、解決志向アプローチに半年間じっくり取り組めた結果だと思っています。

助産師・病棟主任

末永 八千代さん

助産師・病棟主任の末永さんは今回のプログラムをきっかけに、「産後2週間健診の実施」という院内初の事業への取り組みに挑戦されました。業務量の増加などの不安がある中で、目標を明確にし、スモールステップを調整しながら、健診事業をスタートさせることができました。末永さんにプログラム実践後の感想を伺いました。

このプログラムを始める前には、どのような思いがありましたか?

今回、院内でこのプログラムへの参加を呼びかけられ、自分の思考の枠が広げるきっかけになるのではと思いました。もともと私は、どちらかというと「問題志向」寄りの考え方をすることが多いように感じていました。今回「解決志向アプローチ」を学び、実践することで自分の考え方や行動が変わるかもしれないと思いました。

末永さんは、「産後2週間健診の実施」という新規事業の確立をゴールに掲げてプログラムに取り組まれましたが、プログラムを進めていくうちにどのような気づきがありましたか?

ゴールについての思いを深めていくうちに、このゴールはそのさらに上にある「フューチャー・パーフェクト」(完全未来像)の一過程なのだということに気づきました。つまり、私には助産師として「産後のお母さんや赤ちゃんが幸せになる支援がしたい」という強い思いがあって、「産後2週間健診」はそのための重要なステップなのだという位置づけに気づくことができたのです。新規事業の開始には大変な労力が必要ですが、この思いに気づき、迷いがなくなりました。そして、この事業の意義やメリットを伝え、健診を無事にスタートさせることができました。

プログラムを終えてみての感想は、いかがでしたか?

もともと問題志向寄りだった発想が、無意識のうちに解決志向に変わっていたのには自分でも驚きました。以前なら、スタッフからの相談に対応する際にも「それはなかなか難しい問題だよね…」と堂々めぐりになっていた会話が、「どうしたら解決できるかな?」という解決志向の伝え方に変わっていたのです。この変化と共に、自分自身に対する思いも前向きなものに変わっていました。以前は、「できない自分」を責めることが多かったのですが、解決志向で考えることによって、「まずやってみよう」「やりながら修正していけばいい」と考えられるようになりました。そして、周りにもその発想を向けることができるようになり、スタッフの解決をサポートすることもできるようになりました。

「あいさつ」から始まるチームワーク改革!
知的相互刺激が高まる職場づくりを目指して

社会福祉法人 親和福祉会 小松原園

http://www.komatubaraen.or.jp/

東京都八王子市の介護福祉施設「小松原園」では、若手のリーダーを中心に11人の職員が「ナース・モチベーションアップ」に参加されました。このプログラムで、部署内のチームワーク改革に取り組まれた飯嶋裕基さんにお話を伺いました。

特別養護老人ホーム 副主任

飯嶋 裕基さん

初回プログラムを受けての感想は、いかがでしたか?

当園の職員は、みな誇りと使命感を持って介護職に取り組んでいます。しかし、副主任としての私自身の未熟さもあり、部署内の職員への言葉かけや相談対応が十分にできず、一人ひとりのモチベーションを支えることができずにいました。 そうしたなか、このプログラムへの参加を呼びかけられ、自分の働き方やチームワークづくりを見直すきっかけになるのではないかと思い、参加いたしました。

本プログラムには、どのような目的で参加されましたか?

このプログラムでは、まず、参加メンバーが設定した目標や着想などに「OKメッセージ」を伝えながら積極的な意見交換ができる点が、とても新鮮でワクワクしました。
また、参加したメンバーの話を聞きながら、自分だけが仕事に対するモヤモヤを抱え、解決方法を模索しているわけではないことが分かり、心強くなりました。

目標は違えども、「働きがいのある職場にしたい」「よりよい人間関係を築きたい」といった思いは共通であることも分かりました。

ゴールはどのように設定されましたか?
この時点ではゴール(10点満点)に対して、何点くらいまで達していましたか?

私は、「チームワークの良い職場づくり」をゴールに設定しました。

チームワークには、①良好なコミュニケーション(職員同士が笑顔をかわして仕事ができること、何でも話し合える雰囲気があること)、②相互補完(解決に向けて積極的に話し合い、サポートしあえること)、③知的相互刺激(活発に意見を交換しあうことで、互いに成長していくこと)という3つのレベルがあると考えています。

究極的には、③の「知的相互刺激が活発な職場にしたい」という大目標がありますが、そのためにはまず、①の「良好なコミュニケーション」から取り組むことが必要だと考えました。
①から③までの良好なチームワークが整った状態を10点満点とすると、この時の達成点はまだ2点くらいでした。

最初に設定したスモールステップでは、どのようなことに取り組まれましたか?

良好なコミュニケーションを根付かせるためには、「あいさつ」を通じて話しやすい雰囲気を作ることが重要だと思いました。
そのためには、あいさつ時には相手の名前を呼びかけ、「おはよう」「お疲れさま」などの基本的なあいさつを伝え、さらにプラスアルファの言葉をつけて会話するということを、最初のスモールステップとして設定しました。
たとえば朝のあいさつでは、「〇〇さんおはよう。体調はどうですか?」といった言葉かけをしていくのです。

このように相手を思い、相手から会話を引き出すあいさつを続けていくうちに、職員も同じようなあいさつをしてくれるようになりました。

このようなあいさつをきっかけにして、仕事以外のことも含め、さまざまな会話をかわせる雰囲気ができていきました。

2か月後の中間プログラム(1回目)では、どのようなスモールステップを設定しましたか?

次には、職員と話をする際には作業の手を止め、「相手と向き合って会話をする」ことをスモールステップとして設定しました。
それまでは、忙しい時には作業をしながら話を聞くことが少なくありませんでしたが、このままでは相手との信頼関係も築けないように思いました。
そこで、どんなに忙しくても会話の際には作業の手を止めて話をするようにしたところ、職員は色々なことを話してくれるようになりました。

実は、このスモールステップを設定すると作業効率が低下し、手間が増えてしまうのではないかという不安もありました。
しかし、その不安は良い意味で裏切られました。
向き合って話をすることによって職員の思いをよく理解できるようになり、逆に仕事を進めやすくなったのです。
また、この取り組みによって自分を頼りにしてくれる職員が増え、仕事へのやりがいにもつながっていきました。

さらに2か月後の中間プログラム(2回目)では、
どのようなスモールステップを設定しましたか?

その次のスモールステップでは、意識して「ありがとう」と感謝の言葉を伝えるようにしました。それまでは、「人に言われなくても、このくらいの仕事はできてあたり前」といった意識がどこかにあったのです。
そのため、職員のさりげない配慮や頑張りに対して目を向け、感謝を伝える機会はあまり多くありませんでした。
しかし、どんな小さなことでもその人が頑張っていること、皆のためにやってくれたことに対して「ありがとう」を伝えているうちに、職員がたくさんのことを自主的にやってくれていたという事実に気づくことができました。
たとえば、連絡ノートが終わるタイミングで補充してくれる人がいたり、ファイルが取り出しやすいように整理をしてくれる人がいることによって、部署内の仕事は回っていたのです。

このスモールステップを実践することによって、それらのあたり前のことに気づくことができ、職員に対する感謝の気持ちでいっぱいになりました。

こうして私の口から「ありがとう」の言葉を発する機会はますます増え、職員の配慮や頑張りもますます増えていきました。

そして最終回では、初回プログラムから6か月にわたって取り組まれたチームワーク改革について発表していただきました。
最終回では、ゴールの10点満点に対して何点くらいまで近づきましたか?
また、全プログラムを振り返り、どのような感想を持ちましたか?

6か月のプログラムを通じて、当初は2点だったチームワークは5点くらいまで向上したと感じています。
初めに明確なゴールを設定し、スモールステップでできることから着実に実践していったため、挫折することなく最終回まで進むことができました。

参加者メンバー同士で「OKメッセージ」をかわしあい、応援しあえたことも、挫折せずにこのプログラムに取り組めた重要な要因です。

プログラム終了後、飯嶋さんはゴールに向けてさらに前進を続けておられます。
最終回後、新たに発見できた課題にはどのようなことがありますか?

このプログラムで私自身が意識して取り組んできたことを、私以外の職員同士が実践し、相互補完と知的相互刺激が生まれていくようにサポートをしていきたいなと思っています。

チームワーク改革に取り組むには、自分自身が時間的、精神的な余裕を持っていることも大切です。そのためには、仕事を一人で抱えず、限られた時間で効率的な話し合いを行うことも必要だと思っています。
もちろん、その際にもポジティブな言葉かけとOKメッセージを重ねることが重要だと思っています。

最後に、このプログラムをどのような方に勧めたいと思われますか?

夢や目標はあっても、何から手をつけたらよいのかが分からない方、あるいは、明確な夢や目標が思い浮かばない方には、ぜひお勧めしたいです。

このプログラムに取り組むことで、目指したいゴールと今すぐに取り組めるスモールステップが明確になります。
そして、参加メンバー同士で励ましあい、アイディアを出しあうことによって、挫折せずに前進することができます。

回を重ねるごとに達成感と成長を実感することができますので、楽しみながら参加されるとよいのではないかと思います。